「しかし、わしは恥ずべきことをしたわけではない。私の欲ではなく、義のためにやったことだ。おそらくあとには反逆の汚名が残り、そなたたちが苦労することは目に見えているが、文四郎はわしを恥じてはならん。そのことは胸にしまっておけ」        映画 『蝉しぐれ』 公式サイトへ


牧 文四郎

まき ぶんしろう

牧家の養子(初出15歳) 居駒塾 石栗道場
後に助左衛門を襲名 <郡奉行>
牧 助左衛門 まき すけざえもん 文四郎の父 海坂藩 普請組 <28石 二人扶持> 寡黙
牧 登世 まき とよ 文四郎の母 叔母(実父の妹) 
牧 せつ まき せつ 文四郎の妻 岡崎亀次<25石 青苧蔵役>の次女 浅黒い十人並みの容貌
小柳 ふく こやなぎ ふく 甚兵衛の娘(初出12歳) 細くて黒目だけのような眼、小さな口元
後に藩主の寵愛を受ける側女に
小柳 甚兵衛 こやなぎ じんべい ふくの父 牧家の隣家 普請組 <後に80石御蔵方に>
小柳の女房 こやばぎのにょうぼう 肉の薄い平べったい顔
小和田 逸平 おわだ いっぺい 文四郎の親友(初出16歳) 居駒塾 石栗道場 <百石 漆原町>
10歳で跡目を継いで当主に、後、小姓組で出仕
小和田 琴代 おわだ ことよ 逸平の妻  漆原町 池内<勘定目付>の娘
島崎 与之助 しまざき よのすけ 蝋漆役<郷方回り>次男 居駒塾 石栗道場 居駒塾始まって以来の秀才

居駒 礼助

いこま れいすけ

私塾・居駒塾頭
石栗 弥左衛門 いしぐり やざえもん 石栗道場主 物頭の家の嫡子 20歳で江戸詰めとなり空鈍流と出会う
18年の修業の後、国許で道場を開く
弥左衛門の妻女 やざえもんのさいじょ 弥左衛門より10歳以上若い ふっくらした童顔 肌につや
佐竹 金十郎 さたけ きんじゅうろう 石栗道場 師範代 <10石 御馬乗り役>
丸岡 俊作 まるおか しゅんさく 石栗道場 次席
大橋 市之進 おおはし いちのしん 石栗道場 席次3番 <120石 家中 部屋住み> 23歳
塚原 甚之助 つかはら じんのじょう 石栗道場 席次4番
犬飼 兵馬 いぬかい ひょうま 石栗道場 犬飼家<300石 御使番>次男 父親が長く江戸屋敷で御留守居役
杉内 道蔵 すぎうち みちぞう 石栗道場 14歳 文四郎を慕う後輩
野田 弥助 のだ やすけ 石栗道場 席次6番
矢田 作之丞 やだ さくのじょう 石栗道場 席次5番 <100石 御納戸組> 温厚 吉村信蔵を切る
矢田 淑江 やだ よしえ 作之丞の妻 やや目尻の吊った勝気そうな眼が黒く澄んで、美しい人
矢田の母 やだのはは 盲目
布施 鶴之助 ふせ つるのすけ 矢田淑江の弟 小野道場 <実家75石>

小野 喜玄

おの きげん

無外流 小野道場主 小柄 初老 半白の髪に長いあごひげ 眼光鋭い
三宅 藤右衛門 みやけ とうえもん 小野道場 師範代 30半ばで鬢の毛が抜け上がっている 
石川 惣六 いしかわ そうろく 小野道場 文四郎より2・3年上 無口

吉村 信蔵

よしむら しんぞう

松川道場の剣士 <御蔵方> 小舟町 不振な切り死 松之丞君派の連絡係
興津 新之丞 おきつ しんのじょう 松川道場 山吹町騎馬衆興津家四男 長身
新川 松三郎 しんかわ まつさぶろう 松川道場 熊野神社の奉納試合での犬飼兵馬の対戦相手
山根 清次郎 やまね せいじろう 居駒塾 松川道場 <230石 御徒歩頭 嫡男> 17歳
江森 利弥 えもり としや 居駒塾 山根のとりまき
野瀬 郁之進 のせ いくのしん 未亡人となった矢田淑江を訪ねる男 <300石 御奏者番の嫡男>

右京太夫正威

うきょうだゆうまさたけ

先々代海坂藩主
亀三郎君 きさぶろうぎみ 志摩守 正室の子
松之丞君 まつのじょうぎみ 側室おふね様の子
おふね様 おふねさま 藩主の側室 松之丞君の母
おまん様 おまんさま 国許の側女 御城を束ねる実力者
栗栖 くりす 欅御殿に藩主の供をする男 <小姓組> 牡蠣のように口が固い
柴原 研次郎 しばはら けんじろう 藩校の学監 (江戸葛西塾出身)
遠山 牛之助 とおやま うしのすけ 中老 (江戸葛西塾出身)
菰田 庄兵衛 こもだ しょうべい 番頭 (江戸葛西塾出身)
相羽 惣六 あいば そうろく 奉行助役 声が大きい
秋吉 玄蕃 あきよし げんば 月番家老 老人
葛西 蘭堂 かさい らんどう 江戸葛西塾 儒者

里村 左内

さとむら さない

次席家老 小柄な老人 髪は真白 日焼けしたへちま顔
稲垣 忠兵衛 いながき ちゅうべい 元中老 名執政といわれたが数年前に引退 -里村派-
遠藤 三郎太 えんどう さぶろうた 稲垣忠兵衛の近縁につながり <小姓組の古株> -里村派-
村上 七郎右衛門 むらかみ しちろうえもん 助左衛門の介錯人 <小姓組〜馬廻組> 欅御殿襲撃の首魁 長身
探索の男 たんさくのおとこ 欅御殿襲撃一味の見届け役 物のように動かない男 

平田 帯刀

ひらた たてわき

前家老 政変後切腹 -横山派-
兼松 熊之助 かねまつ くまのすけ 現中老 政変後領外追放 -横山派-
横山 又助 よこやま またすけ 海坂藩 次席家老 50見当 福々しく太っている 頬も肩も丸く腹が出ている
加治織部正 かじおりべのしょう 藩主の叔父 かつての名家老 50過ぎと見える 烏天狗のような風貌
代官町の奥の広大な屋敷「杉の森御殿」に住む 元石栗道場の高弟 
磯貝 主計 いそがい かずえ 欅御殿の警護 中年の武士
北村 きたむら 欅御殿の警護
おみちどの おみちどの 欅御殿の女 20過ぎほどに見える 
浅井 平三郎 あさい へいざぶろう 百石の加増で町奉行に抜擢
田宮 仲次郎 たみや なかじろう 藩主側近第一の権力者 <側用人> 家老も一目置く
榊原 修理 さかきばら しゅり 新しい次席家老 40半ば
堀江 勘十郎 ほりえ かんじゅうろう 組頭 40半ば

樫村 弥助

かしむら やすけ

助左衛門の直上司 <郡奉行>
北野 きたの 文四郎の同僚 <郷方勤め>
青木 孫蔵 あおき まごぞう 文四郎の先輩 <郷方勤め> 30半ば浅黒い顔 無口な男
菅井 甚八 すがい じんぱち 青木の後に暗殺される <馬廻組> -横山派-
山崎 やまざき       〃        <小姓組> -横山派-
藤次郎 とうじろう 金井村 <村役人> 40半ば 面長で品の良い顔立ち
助左衛門の助命嘆願をとりまとめた男
長之助 ちょうのすけ 金井村 <村役人> 背が高く太って丸顔
伊作 いさく 金井村 古口田地区の田圃の持ち主 背が低くて痩せている年寄り
権六 ごんろく 金井村 船頭 夜目にも屈強な体つきがわかる大男

磯貝 四郎太

いそがい しろうた

龍興寺での対面責任者 <御兵具役>
関口 晋作の父 せきぐちしんさくのちち 龍興寺で藩の対応を批判
服部 市左衛門 はっとり いちざえもん 文四郎の実家の兄 <120石 右筆> 鷹匠町
弥助 やすけ 服部家の下男
嘉平 かへい 服部家奉公人 老人
はる はる 服部家の使用人
石塚 半之丞 いしづか はんのじょう 牧の実家の姉の嫁ぎ先
石塚 季枝 いしづか きえ 文四郎の実家の姉 14歳で嫁ぐ
山下 重助 やました じゅうすけ 普請組 牧家の隣家
宮浦の女房 みやうらのにょうぼう 小柳家の隣家
藤井 宗蔵 ふじい むねぞう 文四郎の烏帽子親 番頭 <300石> 小吹町 40前後 松川道場 
20年前、直心流戸村道場で助左衛門と同門
一柳 弥市郎 いちりゅう やいちろう 助左衛門と同僚 切腹
尾形 久万喜 おがた くまき 大目付 顔も眼も丸く大きい大男
山岸の女房 やまぎしのにょうぼう 普請組屋敷 牧家の北隣
松永 まつなが 小柳家の後に組屋敷に入った
石倉 駿蔵 いしくら しゅんぞう 文四郎にはなたれた刺客について密談

おきみ

おきみ

砧屋の酌とり
おとら おとら 砧屋の酌とり 小太り 色白 丸顔
およし およし 砧屋の女中
幸太 こうた 布施の兄が淑江探索に連れて行った下男
上原の妻女 うえはらのさいじょ 文四郎母方の親戚 縁談を持ってくる
久坂 くさか <郷目付>
よね よね 海坂藩江戸下屋敷の台所女中 欅御殿の情報元
砧屋の主の妾 きぬたやのあるじのめかけ 頬骨の高い厚化粧の女
桑村 くわむら 大浦郡矢尻村代官
中山 茂十郎 なかやま もじゅうろう 矢尻村代官手代
徳助 とくすけ 矢尻村 代官屋敷の下男
三国屋番頭 みくにやばんとう 代官所にお福様の使い 中年の男




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